6/17 都響プロムナード@サントリーホール

指揮:小泉和裕
ヴァイオリン独奏:クララ=ジュミ・カン
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 op.26
ベルリオーズ幻想交響曲 op.14

都響のプロムナードシリーズ、2023年度の一回目のコンサートは、小泉先生タクトによる「幻想」でした。小泉+都響のコンビなので、今回も安定の素晴らしさ。終演後は、サントリーの観客も大興奮で、数回のカーテンコールの後に、小泉さんには珍しく一般参賀までありました。観客の「小泉さん、出てこないと私たち帰らないよ」というかなり強烈なパワーで、あの雰囲気じゃ出ていかざるを得ないでしょう、という感じ。

今年もサントリーの年間シートでLB席が取れたので、音の洪水を思う存分浴びてきました。小泉+都響のコンビを、サントリーの音の良い席で聴けるのは最高の贅沢です。しかも、16型の大編成オケで、馬力が違います。「幻想」最終楽章のコーダはまさにカタルシスでした。

ここ一年の小泉+都響のコンビは、三回ほど聴いています。プログラムは、全て「ザ名曲全集」ですが、むしろそれが良い。

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今回も含めてコンマスは全て矢部さんです。これは意図的でしょうね。小泉さんの指定なのか、都響の方針なのかはわかりませんが。

世界的な指揮者を呼んできて革新的なプログラムをやる公演も刺激的で良いのですが、そういうのばかりは正直疲れます。そうい時は、小泉+都響のような安定感のあるコンビが、メジャーな曲をゴージャスな音で鳴らすというのは、休日マチネ公演としてはうってつけです。それに、都響の会員は、渋谷の会員に比べて、皆さん、紳士・淑女で、嫌な思いをしません。

そうはいっても、1週間後には、ミンコフスキ+都響で、ブルックナー5番をサントリーを聴くんですけど、こちらは、ブルックナー親父が大挙して押しかけて、ピリピリした、怖いコンサートになると思います。

ま、色々あるのが面白いんですけどね。