9/23 都響プロムナード@サントリーホール

私は、都響のプロムナードコンサートの定期公演を通し券で押さえています。年5回公演、かつサントリーホール固定で、都響の割にはよい席が予約しやすいからです。席は、LB席(2階の天覧席に該当する)一択です。

クラオケには常識ですが、ミューザ川崎は、どのシートでも響きがある程度均一ですが(これは実は凄いこと)、サントリーは、各シートのお値段に相応して響きのよさが明確に違います。サントリーの最前列は、実はB席で響きとしてはよくない。オケの音がすべて自分の頭の上を通過していく感じです。一方LB席は、2階のせり出した部分にあり、舞台のすべてのメンバーが見渡せるため、音がダイレクトに伝わり、さらに後追いでホールの残響が絶妙に混じりあいます。サントリーのLBで、一度オケのトッティを聴いてしまうと、「次もこの席で」と強い中毒性があります。

本日は、前半ヴェートーベンの「田園」、後半レスピーギの「ローマの噴水」「ローマの松」。指揮は小泉先生でした。

小泉先生+都響のコンビは、秋山先生+東響と同様に、オケが指揮者に対する絶対的な信頼感があるので、だいたい名演になりますが、今回も素晴らしい名演でした。

16型で弦を鳴らしまくる堂々たる「田園」。私は、この有名シンフォニーを何十回と聞いていますが、第五楽章で、信仰に基づく幸福感が表現されていることを感じたのは今回が初めてでした。

後半のレスピーギは、もう圧巻で、上質の爆音を体全体に浴びせ続けられるという肉体的な快楽を味わいました。「ローマの松」のコーダでは昇天しそうになるほどで、大音量、かつうるさくない気持ちよさという奇跡の体験。

それにしても、最近、毎週末、オケを聴きに行っていて、少々お腹いっぱいの状態です。

しかし、10月はもっと増えるんだよな。

凸版ホールにガルガンディエンが来て「冬の旅」やるし、マケラ君はパリ管連れて「ハルサイ」と「海」やるし、ノットは一か月近くも東響にでずっぱりだし、ブロムシュテット爺最後の(多分)マラ9ももあるしで、クラオケにはうれしい悲鳴です。