5/5, 5/6 LFJ@東京国際フォーラム

私のパートナー(以下、ツレと記載)は、クラシックもオーケストラも興味がない人なので、私は、基本的に、週末一人でサントリーホールとかミューザ川崎に行っています。

クラシックに興味ない人に、マーラーとかブルックナーの90分コースのシンフォニーは辛いですよね。しかも、サントリーホールのように、90分間ホールの観客が全員集中して聴いている異常な空間ですから。

そんなツレと一緒に、唯一聴きに行けるコンサートが、ラフォルジュルネTOKYO(LFJ)です。4年ぶりの開催ですが、今年は、二日目と最終日のホールAの夜の公演を聴いてきました。

LFJは、デートの一環として楽しむのが一番です。丸の内、有楽町のちょっと良いレストランに予約を入れて美味しい食事を楽しんでから、ほろ酔い加減で国際フォーラムに移動して、45分くらいの定番のオケ曲を聴いて、終了後は、気持ちの良い夜風を浴びながら、人混みの途絶えた丸の内仲通りを歩いて、途中の空いているカフェで軽くお茶して帰る、というGWの最強ルーチンです。

今年は、4年ぶりの開催ということもあり、いつもはそんなに混まないホールA公演が8割以上の動員でした。ホールAのキャパが約5,000人なので、4,000人が入っていることになります。サントリーのキャパが2,000人なので、オケのコンサートとしてはなかなか壮観でしたが、さすがにホールのサイズが大きすて、オケのコンサートとしては不向きです。生音が全然届かず、反響音はぐわんぐわんと変な感じに反響して、ピアノのトリルとかパッセージとかが濁っています。渋谷の紅白歌合戦ホールよりも音質が劣ります。なので、オケオタクは、LFJ、特にホールA公演はまず行きません。

でも、LFJは、元々初心者にコラシックの裾野を広げることが目的なので、これはこれでお祭りの一環としてはよいと思います。そもそも、S席=3000円ですしね、文句は言えません。

5/5は、ホールAのラスト公演を聴いてきました。

指揮者;井上道義(ミッキー)
オーケストラ:新日本フィルハーモニー交響楽団
ベートーヴェン 交響曲第5番ハ短調 op.67「運命」

「運命」だけだと30分で終わってしまうので、主催者もやばいと思ったのでしょうか、演奏前に、ミッキーが林英哲(和太鼓)を呼んできて、プレトークで時間を繋いでいました。が、ミッキーが比較的真面目に「運命」を語ろうにも、林英哲が話について行けなくて、ミッキーが話のくどい面倒な親父のように扱われてました。「第一楽章は、3度と4度の和声で構成されていて、余分なものを削ぎ落とした色のない白黒の美しさ」とか結構面白い話をしていたのですが、話が弾みません。

演奏については、真面目に聴いてないので、正直あんまりよく覚えていません。そもそも、「運命」つまんないし。ただ、ホールの音のバランス悪いのは差し引いても、新日フィルは、弦が弱すぎるだろうと思いました。ツレは、「指揮者が格好いい」と言ってました。でも、同時に「音がなんか遠い」とも言っていました。→こういうのは、初心者も本能的にわかるんですね。

5/6は、「皇帝」を聴いてきました。

指揮者:リオ・クオクマン
ソプラノ:天羽明恵
ピアノ独奏:アブデル・ラーマン・エル=パシャ
オーケストラ:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
ベートーヴェン シェーナとアリア「ああ、不実なる人よ」op. 65
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 op.73 「皇帝」

エル=パシャのピアノは気品があり素晴らしかったです。正直、もっと良いホールで聴きたいと思い、ネットで調べたら、来週土曜日に、サントリーのローズホールでリサイタルやるみたいです。ただ翌日が、サントリーで「エレクトラ」なので、多分行かないな。

神奈川フィルは、初めて聴きましたが、よいオケだと思いました。オケのバランスがよくて、音の悪いホールなりにオケが綺麗に鳴っていました。前日の新日との比較では圧勝です。コンマスは組長ではありませんでしたが、流石に、LFJには組長は出てこないですね。

来週は、いよいよ東響の「エレクトラ」です。これはもう今から楽しみが止まらないですし、更に翌週にはマーラー「悲劇的」が控えています。これから2週間は、ジョナサンノット+東響コンビの今年のハイライトです。