7/5 東響名曲全集@ミューザ川崎

指揮:ユベール・スダーン
ピアノ:上原彩子

ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」 op.9
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
ビゼー:「アルルの女」第1、2組曲

スダーン先生のオールフレンチプログラムを聴きに、ミューザ川崎に行ってきました。

結論から書くと、オケから非常に美しくカラフルなサウンドが出ていて、これぞフランスものという醍醐味を味わうことが出来ました。

スダーン先生と東響のフレンチプログラムといえば、↓以来ですが、

この時と同様のことを今回も感じました。スダーン先生は、ミューザのホール特性を完全に掌握していて、どうすればオケが美しく鳴るのかを熟知しており、更に、東響を完全に手中に収めているので(そりゃ前の音楽監督ですからね)、出てくるサウンドは、安定感とバランスが完璧でした。
オケのメンバーも、ノット指揮の時の緊張感とは別の、完全に委ねている安心感が感じられました。アルルの女、第二組曲メヌエットの後に、今日の主役のフルート首席(女性)に、自然に投げキッスするところとか、完全なるイケおじです。

前半のピアノコンチェルトのアンコールがドビュッシーの「プレリュード」の「パックの踊り」オケのアンコール(珍しい)が、「ベルガマスク組曲」の「月の光」オケ版でした。どちらも、チャーミングで、フランスもので固めていて、お洒落でした。 

実は同日同時刻に、サントリーホールで、都響が同じラヴェルのピアコンとマーラーの巨人というプログラムをやっており、どちらに行くか当初は迷いましたが、都響の指揮者が初モノの女性(フィットせずにがっかりとなるリスクが結構高い)、ラヴェルマーラーという水と油を組み合わせてしまう編成のセンスの無さが嫌だったので、東響を選んだのですが、こちらで正解でした。