12/3 N響定期A@神南

指揮者 ファビオ・ルイージ
藤村実穂子(メゾ・ソプラノ)
ワーグナー  ヴェーゼンドンク歌曲集
ブルックナー  交響曲第2番

前半の藤村さんのヴェーゼンドンク目当てで行ってきました。オケ伴奏版は生で聴く機会はあまりありませんので、実は前々から楽しみでした。

単純に素晴らしかったです。広い広いNHKホールを藤村さんは美声で隅々まで響き渡らせてました。特にppの美しさが際立ちました。

元々、トリスタンとイゾルデの習作です。愛とエロスと死への願望が満ち溢れていました。これを日本で聴ける幸せ。ルイージN響も文句なしで、やはりルイージの歌物は抜群に素晴らしいです。  

メインはブルックナー2番でしたが、今秋は、ジョナサンノット+東響も聴いているので、マイナーな曲にも関わらず、短い期間で2回めでした。当然比較してしまうのですが、ノットがモダンな解釈を入れまくりで、繰り返しの大胆なカット等、かなり斬新だったのに比べて、ルイージは初版に忠実なオーソドックスな演奏でした。しかし、これがかえって、この曲のイマイチなところを強調させてしまっていました。まず、長い。しかもクドい。第四楽章の繰り返されるブルックナー休止は、またかという感じでした。長くてもフレーズが美しかったり、構築が複雑だったりしたら、それはそれで面白いんですけどね、2番はどちらも弱いんですよ。結果的には、冗長な部分を大胆に切り刻んだノットの解釈が正解かなとおもいました。

私は、ブルックナーマニアでじゃないので、ブルックナー初期の交響曲を、正統派で聴くのはなかなか厳しいですね。

会場は空席が目立ちました。話に聞いたところでは、同日昼間公演の東響の川崎は、オールフレンチプログラムで満員御礼だったそうです。丁度、ブロム爺さんのマラ9の時と逆の状況ですね。

ただ、後半はともかく、前半だけでも神南まで足を運ぶ価値のある素晴らしいコンサートでした。本音を言うと、藤村さん+N響+ルイージのコンビでサントリーでやってくれたら、もっといいのですが。

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