ドバイワールドカップを観て思ったこと

今年のドバイワールドカップは、日本馬の一線級がこぞって参加して、メインのクラシックに至っては、半数が日本馬という状況で、もはや日本のG1レースのようでした。これだけの数行けば、まあ勝つわな。いわゆる数の暴力という奴です。

シーマはイクイノックスの圧勝で、ルメールは、シーマだといつも逃げの戦法です。それで強い馬は圧勝するし、そうでない馬は負ける、というわかりやすい展開です。前者がハーツクライとイクイノックスで、後者がレイデオロオーソリティ

イクイノックスは、この後順調ならば、宝塚→ジャパンカップで、お釣りがあれば有馬でしょうね。本当は、凱旋門に行って欲しいけど、ここ数年、凱旋門で辛酸を舐め尽くしたノーザンですからね、もういい加減、同じ轍は踏まない、と思っていそうです。

メインのクラシックは、パンサラッサを何がなんでも潰したい地元勢とパンサラッサが始終やり合って、結果的にオーバーペースとなり、最後方にどっしりと構えていたウシュバテソーロが、直線一気の差し切り勝ちで、結果的に日本馬のチームプレイでした。

レースを見ながら思ったのですが、やはり凱旋門賞のような大きなアウェイのレースでは、日本馬はチームプレイをいないと勝てないでしょう。今回も、シーマでは、前門のイクイノックス、後門のシャフリヤールという形で、外国馬にしてみれば、イクイに気を取られて早めに競っていけば、後ろからシャフリにズドンと刺されるリスクがあり、動くに動けず、結局イクイの好きなペースにさせてしまって完敗。クラシックに至っては、ウシュバの賞金の10%くらいは、パンサラッサにアシスト料を払ってもいいくらいのサポートぶりでした。

この際、恥を覚悟で、今年の凱旋門賞には、ドバイクラシックのように、過半数が日本馬になるように、芝ダート問わずG1馬を大挙出走させたらいいのでは。社台グループが結束すれば、できそうな気がします。数で勝つ戦法です。ただ、それで惨敗したら凄い恥ずかしいけど。

一回、凱旋門賞勝っちゃえば、日本競馬の凱旋門賞コンプレックスもなくなるだろうし、フランス人の高い鼻もそろそろ折ってみたいですしね。