R.I.P. ゼンノロブロイ 不滅の有馬記念レコード

タイキシャトルが死亡してから1か月もたちませんが、ゼンノロブロイが老衰で死亡しました。これで、藤沢先生の年度代表馬3頭はすべて死亡しました。時代とはいえ寂しいなあ。

ロブロイ、実に地味な馬でした。サンデーサイレンスの直子の中で2頭しかいない年度代表馬(もう一頭はディープインパクト)ですが、サンデーの代表産駒としてあげる人はまずいません。サイヤーラインもペルーサが真面目に走らなかったので、すでに途絶えてしまっています。

しかしながら、ロブロイには不滅の記録が二つあります。

秋の古馬三冠馬

ミスターシービーからはじまるJRAグレード制導入後、40年以上経過していますが、秋の古馬三冠戦(天皇賞秋、ジャパンカップ有馬記念)をすべて勝った馬は、テイエムオペラオーとロブロイしかいません。ルドルフもスペシャルウィーククリスエスキタサンブラックも達成できませんでした。

しかも、最近は、秋の古馬三冠戦を使える体力のある一流馬がおらず、出走する有力馬も出てこない現状。史上二頭しかいない古馬三冠馬ですが、おそらくロブロイが最後の秋古馬三冠馬になると思います。

有馬記念不滅のレコード

ロブロイの勝った2004年の有馬記念以降、中山の芝2,500mで、2分30秒を切った馬がいません。2分29秒5は、いまだに有馬記念だけではなく、中山芝2,500mのレコードです。

東京2,400mとは別の意味で、中山2,500mは日本のチャンピオンホース決定戦コースです。このレコードは18年間も破らていませんし、また当分破られないであろう不滅の大レコードです。

このレース、当日中山競馬場で見ましたが、最後の直線をあがってくるところで、タップダンスシチーとの一騎打ちは本当にしびれました。正直、ナリタブライアンマヤノトップガン阪神大章典よりも、よほど競馬の醍醐味を味わえました。

 

ロブロイの二着に敗れたGIレースも見返しましたが、改めて、騎手のミスに泣かされた馬だなと思いました。ミスがなければ、あとG16勝はいけたと思います。そうすると、確実に顕彰馬でした。たらればですが。

  • 日本ダービーの横典・・・なんで直線外に出して距離ロスするの?内をついたネオユニバースにあっさり抜けられているし。
  • 菊花賞ペリエ・・・3,000mの長丁場で直線詰まるってどういうこと?
  • 天皇賞春のオリヴァ・・・そもそもオリヴァなんかになぜ騎乗頼む?イングランディーレ楽逃げの今みても酷いレース。
  • 宝塚のデザーモ・・・デザーモ阪神右回りのどん詰まりは最早お家芸。溜息しか出ません。
  • インターナショナル・ステークスの武豊・・・これは武豊の糞レースの中でも相当上位のオオソトぶん回しの糞レース。これ勝ってれば、イギリス競馬の中長距離G1にはじめて買った日本馬という称号が与えられたはず。
  • 天皇賞秋の横典・・・スローの団子で、残り100mの勝負になったら、切れる牝馬に刺されるのは素人でもわかるでしょ。

ああ、今観ても腹がたつ。騎手に恵まれずに、馬生を相当犠牲にしましたね。

直系のサイヤーラインはつながらないのが確定してしまったので、母父で大物出して、血統表には残ってほしいです。

あらためて R.I.P. ゼンノロブロイ