Free At Last

趣味は旅行と映画と生オケ鑑賞のおじさんです

東京交響楽団@オペラシティ 6/12定期公演

土曜日のマチネで、井上道義ミッキー指揮のオールプロコフィエフプログラムに行ってきました。正確には、松田華音さんのピアノ目的でしたが。 

彼女は、日本での義務教育も終わっていない小学生の時から、ロシアの名門音楽学校に特待生入学して、8歳でオーケストラデビュー。そこから現在までずっとロシアの王道ピアニスト養成コースを歩んでいます。まだ20代ですが、正確無比なテクニックと曲解釈の深さですでに堂々たる風格があります。日本人に限らず世界的にもトップグループの若手です。2枚目のドイツグラモフォンの「展覧会の絵」は、最近私のヒビロテです。まさにロシアのピアニストです。日本人だけど。 

そんな松田華音さんによるプロコのピアコン三番です。期待通りの素晴らしさでした。ピアノソロがこれ見よがしに浮いている感じがなく、ピアノもオケの一部として完全に調和しており、これこそ協奏曲だという解釈です。テンポゆったりめの第3楽章のコーダが特に素晴らしく、全てが収束していき多幸感に包まれるラストは感動的ですらありました。素直にブラボーです。 

アンコールがこれまたラフマニノフで、これはロシアの田舎の風景が目に浮かぶようなリリカルな演奏でした。ロシアのピアニストっていいなあ。 

後半は、ミッキーセレクションのロメオとジュリエット組曲。まあどれも有名曲、名曲揃いですから、純粋に曲の良さとミッキーのダンスを楽しめました。カーテンコールで、第一バイオリンと第二の間の狭い空間を5連続のバレエターンで入って来て、これは拍手喝采でした。 

井上道義ミッキーは、日本人離れした8頭身スタイルで、踊るように指揮をしますが、これが実に様になる。ロシアものはちょっと他の日本人指揮者とは解釈のレベルが違う深さを感じます。代名詞のショスタコだけではなく、プロコも素晴らしい。N響とやったシンデレラが素晴らしかったのですが、今回の公演もそれに劣らず素晴らしかったです。