ロシア排除について改めて考える

先週から避寒のためにタイに来ています。そのため、ソヒエフ+N響の定期Bサントリーが生で聞けず、アプリのらじるらじるで、後追いで聴きましたが、これが本当に素晴らしい。N響ってこんなゴージャスな音出すんだ、いう驚愕と共に、この指揮者の才能とN響との相性の良さを実感しました。 来年定期も登壇が決まっているので、今から楽しみです。
ソヒエフの素晴らしいパフォーマンスを聴いて改めて思ったのですが、ロシア人アーティストの排除はそろそろ限界かなと思います。日本のクラシックのクラスターは、元々親ロシア派が多いので、比較的ロシア人に対して寛容です。N響+ソヒエフの黄金コンビしかり、東響のコンマスも健在、東フィルの客演指揮者も普通に来日しています。
しかし、例えばバレエ業界では、ボリショイもマリインスキーも来日の目処立たず、キエフは来日したけれど、政治的にチャイコフスキーのプログラムを上演しないため、プログラムの選択に四苦八苦という状況です。クラシックバレエでチャイコ排除は、いくらなんでも無理筋でしょう。
フィギュアスケートに至っては、欧州選手権のスカスカ具合が酷く、女子の優勝は、ロシア3軍で代表になれないため、戦争前に国籍変更したジョージアのグバノワ。しかも、200点超えないという前代未聞の低レベル。シェルバコワのあの芸術的なプログラムを観てしまうと、やはりフィギュアスケートは芸術だと思いますし、現在のロシア人排除のフィギュアは、物足りないです。
ソヒエフのように、明確に中立の立場をとる、もしくはウクライナ進行に対して一切コメントしないことを条件に、ロシア人アーチストを国際舞台に復帰させて欲しいと思います。フィギュアのタクタミシュワ選手などは、現在ピークですし、彼女が来日すれば、フィギュアオタクは狂気乱舞でしょう。
ロシアとウクライナの因縁の歴史を考えると、そんなに簡単に解決する話ではないのでしょうが、ロシア芸術オタクとしてはそろそろ禁断症状の限界に来ています。