N響 名曲コンサート@サントリーホール 9/6

N響の21-22シーズンのオープニングコンサートに行ってきました。パーヴォ・ヤルヴィN響を聴くのが2年ぶりくらいで、本当にパーヴォ兄貴が2週間の隔離期間を我慢してまで来日してくれるのかな?と半信半疑でしたが、実際にちゃんと来て、指揮振りました。 

隔離期間短縮措置のため、ちょっと特殊なバブル運用をとってました。通常だと、指揮者はオケのチューニング完了後にラスボスで登場するのですが、今回は、いきなりマロと一緒に最初に入ってきて、弦楽器奏者をお出迎えしてました。最初、マロと一緒に見覚えのある背の高いスキンヘッドの外人が登場して、あれ誰だっけ?と戸惑いましたが、そういえばパーヴォでした。 

セトリは、シーズンオープニングということもあり、これでもかという祝祭感あふれるものでした。エネスコのルーマニア2番で軽くウオーミングアップして、その後は、チャイコのバイオリンコンチェルトと、サンサーンスのオルガンという怒涛の攻め。 

N響が上手いのは当たり前なんですが、今回は、ぃつもクールなN響の音がかなり熱を帯びていて、勢いを感じました。やはり、N響もパーヴォが振る時は違うんですね。

チャイコのソロは、服部百音さんで、最近この人のコンチェルトを聴く機会が多いです。身体は小さいですが音はパワフルです。チャイコのように、第3楽章に向かって盛り上がる楽曲は非常に合っていると思います。今回も、第3楽章終盤のカタルシスが凄かったです。  

後半のオルガン付きは、まあ、この曲やれば盛り上がるよな、という感じである意味反則でした。7月の仙台フィルの時も同じこと感じましたが。オーラスで、オルガンが最大音量のハ長調(Cメジャー)を鳴らすところは、多分、普通の人間ならば、誰でもカタルシスを得るんじゃないですかね。今日のN響は、かなり勢いのある鋭角な演奏でした。 

で、当然のように、パーヴォ・ヤルヴィとマロの一般参賀ありでした。それにしても、よく客が入っていて、緊急事態宣言下ですが、キャパ90%はいっていたと思います。N響のファンは、その他オケのファンよりも年齢高めなので、多分ワクチン接種終わってる人が多いんだろうな。