Genesisのラストツアー

Genesisのラストツアーが9月から、英国で始まり、すでにいくつかのライブシーンがYouTubeにアップされてます。 

このツアー、春からチケット争奪戦になっておりまして、ロンドン公演は相当早い時期からからソールドアウトでした。この時期、日本から英国に果たして行けるのかどうかがわからなかったので、結局取るのはあきらめたのですが、まあ、行かなくて正解でした。 

Genesisというと、日本での人気はイマイチですが、英国ではまさに国民的ロックバンドです。バンドメンバーの内3人が、ソロでビルボードのTop1を獲得していて、バンドとしてもTop1になっているのは、他にBeatlesしかいません。コテコテのプログレバンドですけど。私は高校生の頃から聞いてますので、すでに約40年のお付き合いです。 

今回は、半ば引退していたPhil Collinsを引っ張り出してきてのサヨナラ公演ですが、Philが、もはやドラムが叩けず、長時間立っていられないくらいのおじいちゃんになっていました。当然、ボイストレーニングもできないでしょう、始終座ったままの囁き歌唱になっていました。ただ、Genesisプログレで重層的な曲が多いので、囁きヴォイスは、正直なところミスマッチ。また、プログレなので、非常に複雑で長いインストが目玉なんですが、この部分でPhilが手持ち無沙汰になって、椅子に大人しく座っている爺さん状態で、ちょっと悲しくなりました。そこは、Genesis名物のダブルドラムスでしょ、と。 

これが最後のサヨナラ公演、ということで、YouTubeのコメント欄は、好意的なモノばかりですが、日本人としては、これを観に行くために、50万円近い出費と、2週間の隔離期間は厳しく、結果的に、YouTubeで観れて良かったということです。

ただ、ロンドンの最終公演は、Genesisとして本当に最後になるので、Peter GabrielとSteve Hackettがサプライズ出演するのでは?という噂が流れてますが、まあ実現したら英国は大騒ぎでしょうね。最後ですし、メンバーも年取ってお互い丸くなっているから可能性はありますね。