東京交響楽団672回定期演奏会@サントリーホール

7/20に、東響の定期コンサートに行ってきました。目玉は、リゲティのレクイエム。

指揮はジョナサンノットです。この人レパートリーが物凄く広いですが、得意なのは近現代です。特に、リゲティに関しては、リゲティ本人からお墨付きをもらっており、ある意味リゲティやらせたら世界一の指揮者です。

リゲティは、20世紀を代表する現代音楽家で、トーンクラスタで有名になった人です。トーンクラスタとは、12音階の全ての音を同時に出して、音の壁を作る手法です。しかし、そんなことより、この人は、「2001年宇宙の旅」のモノリス登場場面に出てくる「レクイエム」で、一気にメジャーになりました。そういう意味では、キューブリックが見出した現代音楽家です。

私は、子供の頃に、2001年宇宙の旅を見て、この音楽が、あまりに気持ち悪くてトラウマになりました。しかし、大人になるにつれて、その気持ち悪さが快感に変わっていき、今ではリゲティ大好きなマニアとなりました。

今回の定期公演も、コーラス隊の大熱演で、不気味さ、気持ち悪さ全開の演奏で、素晴らしかったです。しかも、こんなマイナーな演目でも、お客さんがそこそこ入っていて、異常な集中感があり、リスナーのレベルの高さにも感動しました。