原田慶太楼氏の東京交響楽団の正指揮者就任コンサートに行ってきました

東京はCovid-19が深刻化してきてるし、夕方から雨で寒いので、行くのはちょっと躊躇しましたが、結局チケット代がもったいなくて、東京交響楽団(東響)の定期公演@サントリーに行ってきました。

2021年4月から、原田慶太楼氏が正指揮者に就任ということで、そのお披露目公演でした。

東京はマンボー適用中ですが、座席はスペース取らずに通常通りのレイアウト。しかも今日はほぼ満員状態で、一人でも変異ウイルスがいたら即終了だな、という嫌な感じでした。今はそうならないことを祈るばかりです。しかも、終演が8:30分で、マンボー規定の8:00をオーバーしてました。東響さんは、もう少し運営を考えた方がいいんじゃないですかね。そうは言っても、5月は、ジョナサンノットが気合入れて来日するので、私は4回ほど東響聴きに行く予定なのですが。  

今日のセトリは、指揮者の得意なとこからピックアップしていて、前半アメリカ現代物、後半ロシア(ソビエト)交響曲という組み合わせ。  

前半の ティケリ「ブルージェイズ」は、私は初聴でしたが、いかにもアメリカらしいクロスオーバー(クラシック+ジャズ)な曲で極上のグルーブ感。その後にバーンスタインの「セレナード」でしたが、この指揮者は、アメリカ物が抜群に上手いです。東響の出している音が、まるでアメリカのオケのようでした。まあ何でも出来る東響が凄いんですけど。  

後半は、ショスタコービッチ(タコ)の交響曲10番。いやー、これは色んな意味で凄かった。オケの音も明瞭だし、第二楽章の前代未聞のスピードも爽快だったのですが、タコの交響曲特有の何とも言えない不安感とか底意地の悪そうな感じが一切感じられなかったです。こういうタコもいいかもしれない。木管の凄いのは相変わらずですが、今日はホルンも凄かった。  

原田慶太楼は、ルックスがよく、女性ファンがかなり多いので、今日は客席がちょっと違った風景でした。今日の感じでは、東響との相性は、近現代物はとても良さそうなので期待できます。興味があるのは、モーツアルトとかハイドン辺りをどうやって振るのかな、ということですね。