ロシア出身のアーチストについて

ロシア、ウクライナ問題が混迷を極めていますが、ロシア出身のアーチスト達は、踏み絵の前で、立場を明確にするように試されています。 

ゲルギエフは、ウイーンフィルのNew York公演が、当日に指揮者交代となり、ミュヘンフィルの常任指揮者からも解雇です。その理由が、ロシア問題に明確なスタンスを表明しなかったから、というもの。 

ベルリンフィルの常任指揮者のペトレンコは、早々に、ベルリンフィルと共同宣言で、アンチロシア、ウクライナ支持を明確にしましたが、これで、ペトレンコは当分、母国には帰れないでしょう。ドイツで生きていく、という覚悟は出来ているのでしょうが、母国に残る親族はかなり危ない立場となったでしょう。 

小原ブラスでも、自分のスタンスを明確にしなければならないようで、それに伴う誹謗、脅迫で、現在大変な状況だそうです。  

そのうち、ショスタコービッチプロコフィエフも、西側では、敵性音楽とかいって演奏できなくなったりして。 

政治と芸術は切り離すべきという意見の人もいますが、現代ではそれは難しいでしょう。フィギュアスケートプルシェンコは、政治とスポーツは切り離すべき、と主張していますが、周囲の反応はとてもシビアです。自分が都合の良い時は、さんざん政府から恩恵を享受してきたのに、今更何いってんのこのオッサン?という感じで取り扱われています。  

それでも、私はロシア出身のアーチストが好きなので、現在、非常に複雑な想いです。。。