国立西洋美術館の常設展に行ってきました。

土曜日で混雑しているだろうとは思いながらも、上野の西洋美術館に行ってきました。目的は、松方コレクション展でしたが、チケット売り場の行列に並ぶ人たちが、お年寄りばかりだったので、(しかし、どうしてお年寄りは、モネとルノワールが異常に好きなんですかね)、ちょっと嫌だなあと思い、その場で常設展に切り替えました。お値段も、松方コレクション1600円に対して、常設展は、特別展「モダンウーマン」も入れて500円ですからお得です。それに、モネもルノワールも、元々常設展で展示されてる作品を、松方コレクションに期間限定で持ってきているようなので(チケット売り場の人に、それでも常設展でいいですか?と聞かれました)、既に常設展で何度も見ているので問題ないです。それに、印象派そんなに思い入れがないので。

ここの常設展でじっくり見る作品はほぼ決まっています。以下の3点がメインで、いつもじっくり見てます。今回も、全く混雑しておらず、飽きるまで観ることができました。

十字架のキリスト by エルグレコ

日本に2点しかないエルグレコ作品の1点です。この作家のモダンで病的なタッチにはいつも惹きつけられます。この人フェリペ2世時代のスペインですから16世紀初頭の人です。とてもベラスケスと同時代の人とは思えません。

サントロペの港 by シニャック

点描画です。近くで見ないと意味がない絵画だと思います。ここの美術館では、間近でじっくりと見ることができて、点の1つ1つまでクッキリと分かります。細かいところを見ればみるほど精密でびっくりします。ある意味、この絵画も偏執的かつ病的です。

No.8 by ポロック

抽象表現です。アクションペインティングです。もはや、抽象的すぎて何を描いているのかはっきりとはわかりませんが、野獣っぽいのが暴れていて、全体から狂気のエネルギーを感じます。 ポロックも、アル中が酷くて最後は交通事故で自殺ですね。確実に病んでます。

どうも、自分の特質として、病んでる作家、病んでる作品が好きなようです。