東京交響楽団 670回定期演奏会 @サントリーホール

5/25に、東京交響楽団(以下、東響)の定期演奏会に行ってきました。

東響とジョナサンノットの組み合わせは、今東京で見られる一番勢いのあるオーケストラだと思います。過去には、東フィルやN響定期演奏会も頻繁に行っていたのですが、ここ3年は、東響&ジョナサンノットばかり行っています。

私はコテコテのクラシック(3Bとか)も好きなのですが、近現代の作品も好きです。ショスタコービッチ(以下、タコ)とかプロコキエフとかリゲティなどです。ジョナサンノットは、近現代の作品を得意にしている人で、そういう意味でもお気に入りです。今回の演目も、ブリテンとタコなので、かなり期待していました。

前半は、ブリテンのヴァイオリン協奏曲。ソリストのダニエルホープは、超絶テクニックを余裕で魅せつつ、バイオリンをよく鳴かせていました。ブリテンの叙情性が感じられる素晴らしい演奏でした。

後半は、タコの交響曲5番。何箇所かホルンが音外しをやらかしていましたが、それを差し引いても、緩急織り交ぜた感動的な演奏でした。特に、弦と木管が素晴らしかった。弦は伸びやか、木管は膨よかです。特に、第3楽章は、素晴らしく泣きそうにになりました。このオーケストラは、ppがとにかく上手いです。 第4楽章でカタルシスが完全に放出されたのでしょうか、終わってから間髪置かずに、観客がブラボー+拍手喝采となりました。本当は、指揮者がタクトを降ろすまでは余韻を残すのがマナーなのですが、あまりに興奮して抑えられなくなってしまったようで、決してマナーを知らない、という訳ではないようです。

ところで、サントリーホールは、クラシック専用ホールのため、音響のよさで席のクラスが決まります。この場合、最前列はS席ではなく、B席になります。(S席は、音響が一番よい前から5列目くらいから始まります)。 私は、指揮者や、コンサートマスターをじっくり観たい派なので、だいたい最前列で見てますが、同じような事を考えている人がいて、何度か隣の席になり、結果的に顔見知りとなりました。私と同じオッさんですが。。。

次回は、7月いよいよリゲティのレクイエムです。不気味さ全開で私の大好物です。今から楽しみです。