12/28 東京交響楽団 ベートーヴェン第九 特別公演@サントリーホール

ジョナサンノットが指揮を振るようになって今年で3回目ですが、結局全部聴きにいってます。最初の年は、年末恒例行事とは全く違うロックな第九に感動し、去年は、コロナで1年ぶりの来日ということで感動しましたが、今年に関してはもういいかなという想いもありました。が、28日の午後、年末で仕事も忙しくないので、ネットで空席照会してみたら、非常によい席が残っていて、思わずポチッとしてしまいました。 

それで3回目のノット指揮の第九でしたが、正直なところ微妙でした。ノットが、ありきたりの第九にしたくないので、色々新しい解釈を持ち込もうとする意図はよくわかり、それ自体は面白いのですが、ちょっとオケがついて行けていない感じでした。構成の小さなオーケストラ編成でしたが、ハーモニーがイマイチ調和しておらず、個々のパートがそれぞれ分離されて聴こえてくる第一楽章。第二楽章楽章は、テンポ揺らしまくりの新解釈で、それはとても興味深かったのですが、あの速さは、正直なところ、ホルンがついていくのに精一杯で、大変そう、というのが最初の感想。第三楽章もハーモニーが悪い意味で分離して聴こえました。それで、第四楽章、新国立のコーラスが入ってからは流石でしたが、ソリストは正直なところイマイチで存在感なし。ちなみに、曲の途中で、コーラス隊のアルトが1人体調が悪くなったようで、退出していきました。コロナだったら嫌だなあ、とか変なことを考えて、コーダを聴いていました。蛍の光の時には、彼女ちゃっかり戻ってきたんで、なんだったんだろう。 

ちなみに、Twitter見ていると、オケもソリストも2日目の方が圧倒的によかったそうです。 

さて、来年はどうしようかな。東響は、定期ではペルシャザールとマーラの5番くらいしか聴きたい演目はないので、ちょっと検討中です。今年最後は、クリスマスイブのオピッツ爺にしとけばよかったかな。