ノーザンはこの後どうすんだろう

凱旋門賞、ノーザンの二頭はボロ負けでしたね。雨で馬場が重になった時点でアウトだと思いましたが、仲良く大差のビリとブービー。しかも、ビリのフィエールマンに至っては、優勝馬から48馬身差という、想像のはるか斜め上を行く豪快な負け方でした。最後歩いてたし。

日本の競馬では無双状態のノーザンファームですが、手駒のなかでは、凱旋門賞に最も適性のありそうな二頭を送り込んで、この結果ではこの先どうしようもないです。もう、凱旋門賞はこの世にないことにして、日本で稼ぎまくるしかないでしょうね。海外遠征は、ドバイと香港だけとか。どちらも日本に近い、よく整備された負担の少ない馬場です。

日本のトラックレースのように整備された馬場で究極のスピードを求めるのも競馬なら、ヨーロッパの深くて荒れた高低差のきつい荒野のような馬場で底力勝負になるのも競馬です。日本で勝ち続けるなら、スピードに特化した血統と、そのためのトレーニング方法でないと厳しいので、必然的に日本でG1を勝つようなスピード馬がヨーロッパいくと、今回のように、明かなガス欠をおこしてしまうのでしょう。

ルメールが、レース後に「どうすれば勝てるのか今はわからない」と言っていたのは、正にリアルな想いでしょう。

もうノーザンでなく、本家の社台にがんばってもらうしかないのではと思います。最近、日本の競馬では、全く冴えない社台ですが、繁殖牝馬に関しては、ヨーロッパの上級牝馬がそろっており、実は血統面ではノーザンより上です。照哉さんも、もう日本のG1は全部勝っちゃってるから、そんなに興味はないでしょう。日本の競馬は弟のノーザンに任せて、社台の上級牝馬スタセリタあたりに、ハービンジャーつけて、馬主も照哉さん、それで生まれたらすぐにフランスの日本人厩舎に持っていって育成するというのが、凱旋門賞勝つのに一番早いんじゃないかと思います。