マグヌス・リンドベルイ:EXPO(2009)
エドゥアルド・トゥビン:コントラバス協奏曲 ETW22(1948)
リムスキー=コルサコフ:交響組曲《シェヘラザード》 op.35(ヴァイオリン独奏/矢部達哉)
指揮/アラン・ギルバート
コントラバス/池松 宏(都響首席)
梅雨明け後の高温多湿となった平日の午後に、都響のマチネ公演を聴きに行ってきました。
まず、到着してすぐにサントリーホールの素晴らしさを実感します。クラシック専用ホールとしてあらゆる最新技術が適用されているので、温度だけではなく湿度も完璧にコントロールされています。ホール内部に入ると、日本の夏特有のまとわりつくような空気の不快感が一気になくなり、快適な空間が広がり、身体が軽くなるのを体感できます。そんな環境で、都響のゴージャスなサウンドを身体に浴びるのは最高の贅沢です。
前半は20世紀の現代音楽。EXPOはショスタコみたいな曲です。ただ、リゲティやブーレーズよりは大分とっつきやすいです。
二曲目は、トゥビンのCb協奏曲で、都響主席の池松さんがソロ。これはなかなか面白い曲で、Cbのソロは、Vcとはまた異なる趣がありました。ただ、やはりソロ楽器としての限界なのでしょうね、これがVc協奏曲だったらという想いがどうしても残ります。アンコールは、吉野さんのハープと、「ディアハンター」テーマ。これは文句なしに美しかった。
メインは、「シェヘラザード」で、これは何にも考えずに、都響の奏でる音を楽しむ曲です。爽快感が凄くて気持ちよかった。美音を全身に浴びるというのは、身体と精神にとって最良の癒し体験です。心の底からリラックスできました。
カーテンコールは一般参賀つきで、タケシと矢部さんのコンビでした。
ところで今日の都響は、吉野さん含めて、随分サイトウキネンのメンバー率が高かった。サイトウキネンの最新のパンフレットでは、水谷さんまでオケメンバーに入っていました。そうすると、都響の弦部門の首席はほぼ全員サイトウキネン。。。私は、今年は、ネルソンスのブラームスを聴きに松本に遠征します。
今週末からは、サマーミューザも開幕するので、しばらくオケ漬けの日々になりそうです。