シドニー在住のオーストラリアの友人が、3年ぶりに来日したので、平日の東京観光に、ガイドで付き合いました。
彼は、会社経営者とかの大富豪ではない、普通の会社員(ただ某有名企業勤務なのでサラリーはそれなりに高い)ですが、泊まっているのは新宿の高層階にある高級ホテル。待ち合わせのためにロビーに行きましたが、とても静かでインテリアもハイセンスです。そもそもロビーが高層階にあって、見晴らしがよく、不思議な浮遊感が味わえます。「ここ高いんじゃないの?」って聞いたら、「シドニーと比較したら全然安い。東京、今バーゲンセールね。」と余裕の発言。
東京散策が好きで、本人から、新国立競技場→原宿→明治神宮→表参道、という希望ルートがありました。「浅草とか行かないの?」と聞いたら、「ゴミゴミしてるところ嫌いだし、東京のシックできれいな街並みが好き。」とのこと。
私は、東京在住者にも関わらず、新国立競技場に行ったことがなく、神宮外苑も数年ぶりの訪問でしたが、しばらく行かない間に、非常に整備されて、広々とした気持ちのよい空間になっていました。競技場の中には入れませんでしたが、周囲を回れる遊歩道が整備されていて、平日なので人もまばら。歩いているのも、外人観光客か、近隣のお金持ちの犬の散歩くらいで、この雰囲気は確かに素敵でリラックスできます。
更に、原宿のアパレルショップいくつか経由して、明治神宮に行きました。明治神宮の静寂さと自然に感嘆していました。
その後、表参道でランチをおごってもらい(結構高いお店でしたが、余裕で払ってました)、南青山のコムデギャルソンに行ってセットアップを購入していました。やっぱりインテリ外人は、ギャルソン好きなのね。
彼の行動を傍で観ていて、日本人が貧しくなったことをつくづく実感しました。私が、シドニー観光に行っても、円が弱すぎて、同じことはできないだろうな。そう言ったら、「大丈夫、シドニー来たら泊めてあげる。ゲストルームあるから」と言われたので、これはありがたいな、と思いました。
彼にとっては、東京はシドニーと変わらない生活ができる街のようで、ストレスなくとてもリラックスできるそうです。
誰かと友人になれるかどうかは、国籍ではなく、本人のバックグラウンドや価値観、ライフスタイルが近いかどうかだと改めて思いました。私は、愛国主義者で未だに第二次世界大戦の話をするオージーよりも、きちんとした教育を受けていて、変なバイアスのない中国人や韓国人の方が好きです。
中国や韓国というだけで拒否反応を起こす人達は、もったいないなあと思います。中国人も仲良くなると、「本土に戻るとか絶対無理、汚いし危険だし」とか「中国が共産党国家なんて嘘、昔からずっと商売だけの国」とか「下品な中国人を観ると同じ国民だと思われたくない」とか、本音がボンボン出てきて、かなりおもしろいですし、自分を笑える頭の良さを感じられます。