タランティーノの最初の3本は素晴らしい

タラちゃんの新作公開に合わせて、スターチャネルの9月特集で、タラちゃんの「キルビル」以外の全部の映画を連続放映しています。スターチャネル頑張ってるなあ。 それで、改めて、一番初めの「レザボアドックス」から順番に見ていますが、最初の3作は、お世辞抜きに素晴らしいです。全ての作品が、下世話で暴力的で、かつ爆笑する、という奇跡のコラボレーションです。この人は、とにかくストーリーテラーだな。

デビューの「レザボアドッグス」は、ほぼ倉庫のワンシーンのみで展開する典型的な低予算映画で、襲撃に失敗したギャング達の疑心と裏切りの話ですが、残酷で笑える、というタラちゃんの個性がすでに遺憾なく発揮されています。最後の殺し合いのシーンとか、構図が可笑しくて、シリアスなシーンなのに爆笑です。

パルプフィクション」は、現在までのタラちゃんの最高傑作でしょう。トラボルタもブルースもサミュエルもユマも、格好よくて、笑える、という最高の配役と演技です。20年ぶりくらい見ましたが、あまりに面白くて、興奮しました。音楽も最高に格好いい。そして、プロデユーサーは、悪名高いワインスタイン兄弟です。ワインスタインの当時のイケイケ感が出まくっています。この時期、裏でセクハラしまくってたんだろうな、というのが、ビシビシ伝わってきます。

「ジャッキーブラウン」は、中年の男女の渋いラブストーリーですが、ちょっと話が長くてダルいかな。ただ、デニーロのバカ親父役とか最高に笑えます。サミュエルの怖さも凄いです。この人本当に怖い。それと、音楽がいいです。これも、20年くらい前に見て、音楽のあまりの格好よさにやられて、サントラ即買しました。20年間くらいたっても、未だにドライブの愛聴盤になっています。

多分この時期までは、マイナー業界にいたので、好き放題やれてたんでしょうね。パルプでどメジャーになってしまってから、大手資本のプレッシャーなんでしょうね、ちょっと微妙な感じで迷いが見えるようにになっていきます。。。