5/15 東響 名曲全集@ミューザ川崎

ノット氏のブラームス3番を聴きに川崎まで遠征してきました。  

丁度一年前に、オペラシティでブラ2番を聴きにいったのですが、ノット氏が直前でコロナによりキャンセルとなり、指揮者交代で、正直散々な出来だったので、そのリベンジです。


一曲目がドビュッシーの牧神。超のつく有名曲で、聴き慣れていますので、肩慣らしにはいいかと。ただ、去年のデュトワ+サイトウキネンほどの官能性はなかったですけど。  

二曲目が、日本初公開のデュサパンのWAVES、2019年の作品。私がノット氏に求めているのはこういうモノであるということを確信させてくれる素晴らしいプログラムでした。パイプオルガンの音圧で圧倒されました。これは、現地で聴く曲です。ノット氏でなければ振れないリアルな現代音楽だな。  

後半ブラ3は、前日のオペラシティ組のツイートでもざわついていましたが、確信的な新解釈でした。こんなブラ3聴いたことないよ、という新たな発見と共に、興奮と感動でした。ブラ3は、通常の演奏時間は35分ですが、今回は50分オーバーでした。テンポを落として揺らして、丁寧にアンサンブルを紡いでいくことにとって、個々の楽器のフレーズの美しさと演者の技術が際立ちました。ホルン美味すぎ。  

東響のラディカルなところがよく出ていた秀逸のコンサートでした。しかも、アンコールまであって、マラ1の花の章。そういえば、1年前に、同じミューザで、マラ1聴いたなと感慨に耽ってしまいました。


ノット氏には、ブラ2のリベンジを是非お願いしたい。