フェルメールと17世紀オランダ絵画展

4年ほど前に、ドイツのドレスデンに行ってきました。ドレスデンの美術館「アルテマイスター」で、ラファエロの「システィーナのマリア」は見ることができましたが、フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」は、修復中だか貸出中だかで見ることができませんでした。ちなみに、システィーナのマリアは↓。アルテマイスターは写真撮り放題です。

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今年、「手紙を読む女」が修復されて、日本に来るというので、上野に観に行ってきました。が、この修復作業自体が物議を醸していて、もともと背景の白い壁で塗りつぶされていたところから、「キューピッド」が復元されました。修復前と修復後の詳細は↓

修復後の実物を堪能しましたが、正直なところ、私は修復前の方が好きです。修復前に、アルテマイスターで観たかったな。修復後は、フェルメールの良さである静謐な雰囲気が壊れてしまっています。 

ちなみに、ベルリンの絵画館にあるフェルメールの「首飾りの女」も、X線調査により、白壁の下に、地図が埋もれていることが明らかになっています。首飾りの女は↓。こちらの美術館も写真撮り放題です。

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こちらも修復作業で、地図を出すんでしょうか。絵画の修復ルールとして、「可能な限り作者のオリジナルの状態に戻す」というのがあるので、厳格なドイツ人はこちらもやり兼ねないです。 

ところで、日本人はフェルメールに限らずアートが好きですね。この展覧会は予約制にも関わらず大混雑でした。主催者にしても経済的に多大なメリットがあるので、色々な名画が日本によく来て、それは非常に良いことですが、ちょっと人の多さに疲れます。ベルリンの絵画館などは、全然人気がなくて、フェルメールの前で20分くらい1人で堪能した記憶があります。 

あードイツ行きたい。。。