東京交響楽団 11/13 定期@サントリーホール

ウルバンスキ目当てに、カルミナ・ブラーナ聴いてきました。コロナがだいぶ落ち着いてきたので、大規模な声楽付きの曲もできるようになったということでしょう。ただし、新国立のコーラスは40人前後の小編成だったため、カルミナ演奏の典型的な、大合唱で威圧する「運命の女神」とはなりませんでした。その代わりに、各音声が非常にクリアに聴こえる抜群のミキシングセンスを感じました。ここら辺が、ウルバンスキイの魅力です。 

カルミナ・ブラーナの、短いフレーズを執拗に繰り返して、緊張感と高揚感を高めていく手法は、とてもモダンだと思います。一般的なクラシック音楽では、フレーズの繰り返しは、色々なバリエイションを展開させて、展開の妙を味わいますが、カルミナ・ブラーナは、実直に、何も変えずに、フレーズを延々と繰り返して、それがなんとも言えないグルーブを生んんでいきます。これは、実はBlack Musicnの中のFunk Musicと同じ方法論です。

元々、舞踊音楽として作曲されたから、このようなグルーブになったのだと思います。次は、舞踊付きで観たいなあ。