東京交響楽団@サントリーホール 6/26定期公演

メストレという超絶男前、かつ天才のフランス男性ハープ奏者が来日して、ハープ協奏曲やるので非常に楽しみにしていましたが、コロナの影響であえなく来日キャンセル。また、指揮者も、フランス人のビリーが来れなくなって、どうするのかなと思ってましたが、ハープの代役は、吉野直子さんで、指揮の代役は、飯守マエストロ御大88歳。 

ただ、メインがブルックナー七番なので、飯守マエストロなら見たいな、ということでサントリー行ってきました。 

前半のライネッケのハープコンチェルト、素直にいい曲でした。吉野さんは、代役にも関わらず、ハープの表現力を極限まで見せつつも余裕のある演奏でした。ただ、正直なところ、メストレで観たかったなあというのが正直な感想。高身長で男性的なメストレが、女性的なフォルムのハープを弾くことで生まれるある種のエロチシズムと力強さが私は大好きなので。 

後半のブル7は、まあ、今日本人の指揮者でブルックナー振るなら飯守マエストロだよなあという納得のレベル。第二楽章は、思わず泣けるような美しさでした。また、高齢のマエストロを絶妙にアシストした水谷コンマスもブラボーです。途中何箇所かで事故りそうになるところを、全部済んでのところでコントロールしてました。このオケで水谷コンマスのパフォーマンスが大きくなる時は、事故りそうな時で、その軌道修正をしてるんだなというのが分かるので、コンマス中心に見ているのも面白いです。 

TwitterのTLで興奮気味に流れている「歴史的名演」とは私は感じませんでしたが、オケの集中力と一体感が最後まで途切れない良い演奏だったと思います。