早稲田松竹でアルモドバルの新作を観てきました

ペインアンドグローリー、コロナ禍で、今年6月のロードショー公開に行けずに、名画座落ちしてくるのを待っていました。  

アルモドバルの自伝的な映画の3部作の最後ということです。主人公は、アントニオ・バンデラスが演じていますが、正直、アルモドバルはそこまで格好よくないので、それは違うだろうと思いました。が、バンデラスは名演です。枯れていい味が出ていますし、やっぱりバンデラスはスペインがハマるよなあと思いました。エルマリアッチやデスペラード時代のギドギドも魅力的ですが 。  

この映画には、アルモドバルの肝が全部入っています。脚本の巧妙さ(要は話がめちゃくちゃ面白い)、マルチカラーの圧倒的な色彩感覚と映像処理、お洒落なインテリアとモードな服、いつもの強めの女優達、ミューズのペネロペクルスの肝っ玉母ちゃん、女も男も普通に愛するバイセクシャルな男(これがとてもセクシー)、そして最後にホロッとさせる人情話。私のイメージするスペインそのものです。  

映画を見ていて、スペイン行きたくなりました。