やっぱり生オケはいいな

本日、コロナ自粛明けで久しぶりに生オーケストラをサントリーホールで堪能してきました。

会場ほぼ満員

平日夜の公演でしたが、ほぼ満席でした。コロナ対策のため、席をひとつづつ開けて座るようになっていたので、定員1400のサントリーホールの半分の700しか入りませんが、その半分がほぼ埋まっていました。オーケストラに飢えたファンが相当数いたのだと思います。

生オケが身体に染み込む

サントリーホールのような音響のよいクラシックホールがあり、プロのオケが6つもあるような東京に住むことができてよかったなと改めて思いました。プログラムの最初から、生オケの音がビンビン身体に響いてきて、快感が走ります。プログラム後半は気持ち良くてちょっとゾーンに入ってしまいました。アンプを通さない生の楽器が束になって襲ってくる感じ。

東響の管楽器の気合が凄い

特にホルン、凄かったです。管楽器は、息で音を鳴らす楽器なので、コロナで真っ先に槍玉に挙げられていました。その鬱憤を晴らすかのような気合の演奏でした。おかげで、本来軽さが売りのメンデルスゾーンが、終盤ちょと異常なテンションになっていましたが、それも今回は良かったと思います。

代打の飯守さんと田部さんも見事

飯守さん(指揮者)と田部さん(ピアノ)も代打にも関わらず素晴らしかったです。飯守さんは元々ワーグナーの人なので、プログラム全般が妙にエロチックでドラマチックでした。歩行も覚束ない感じなのですが、一旦指揮を振り出すと実に雄弁でした。田部さんのピアノは、透明感があって、ミスタッチがほとんどなかったです。私はかなり前の席の中央に座っていたので、ピアノの一音が非常に鮮明に耳にはいってきて、スタインウェイの音を堪能しました。

生オケはやっぱりいいですね。久しく忘れていた感覚が戻ってきた感じです。