コロナ自粛対策で昔のTVばかり見ています その2

自分が過去にハマったTVドラマをアマプラで見るシリーズで、今回は30代にハマったドラマです。

Sex And The City (SATC)


30代の頃に勤めていた会社が、外資コンサルティングファームで、その時の上司が日系アメリカ人の女性でした。今思い出しても、とんでもない事故物件でした。アメリカのあんまり有名でない大学のMBAホルダーで、それも彼女のコンプレックスにあったのかもしれません。
生粋のNY育ちですが、日系ということもあって、片言の日本語ができるので、日本の子会社に転勤してきましたが、基本的な姿勢が、ナチュラルにパワハラでした。日曜日の夜に、明日の朝のミーティング資料作れ、とか、社内ミーティングで「アメリカのエグゼクティブは、部下を選別する時に、そこの窓から飛び降りろ、と言って、本当に飛び降りようとする奴だけを選別する」とか訳わかりませんでした。
それでも仕事ができるのならば、まだ情状酌量の予知はあったのですが、彼女は致命的に日本で仕事が出来ませんでした。 日本の顧客相手に、自力で営業できるようなコミュニケーション力と交渉力がないので、それなら後方支援に徹すればよいのですが、何故か本人が現場主義で、自分で交渉の場に出て行って失敗します。それを、本国へのレポートでは、全部部下のせいにしてました。
これだけならば、日本にもよくいるパワハラ親父なのですが、彼女が意味不明だったのは、仕事中に、突如、乙女モード+雌モードに豹変することでした。突然、「○○○(自分のファーストネーム)は、今日お疲れモードなの❤️」と、部下の若い男(自分も含めて)にしなだれかかってきます。また、誰も興味ないのに、「○○○は今日生理なの❤️、無性にチョコレートが食べたくなるの❤️」とか、対応に困ることがよくありました。 私は逃げ切りましたが、同僚の何人かは食われちゃったみたいです。

正直、対処に困っていたところ、偶然wowwow で見たドラマがSATCで、主役4人を混ぜると、上司にそっくりな人格となることに気づきました。キャリー(ライター)の呆れるほどの自己中+ミランダ(弁護士)の異様なまでのキャリア志向+シャーロット(画廊勤務)の気持ち悪い乙女志向+サマンサ(会社経営)のセックスアニマルを混ぜると、うちの上司の出来上がりです。

NY出身のキャリア系女性って、誇張なくこういうのがリアルなんですね。それからは、上司の対処法がなんとなく掴めた気がしました。 SATCに関して言うと、「こいつら、うちのバカ上司とおんなじ」といってブーブー言いながら見ていましたが、それがストレス発散になったのは言うまでもありません。しかし、主要な登場人物の誰一人も共感できないドラマってある意味凄いなあ。