音楽

ロシア排除について改めて考える

先週から避寒のためにタイに来ています。そのため、ソヒエフ+N響の定期Bサントリーが生で聞けず、アプリのらじるらじるで、後追いで聴きましたが、これが本当に素晴らしい。N響ってこんなゴージャスな音出すんだ、いう驚愕と共に、この指揮者の才能とN響との…

1/20 N響定期C@神南

指揮者: ドゥガン・ソヒエフラフマニノフ: 幻想曲「岩」作品7チャイコフスキー:交響曲第1番ト短調 作品13「冬の日の幻想」 1/20は大寒でした。この日に、ソヒエフでチャイコ「冬の日」を聴けるとは、なんてラッキーなことでしょう。当初、N響側は、この定…

1/19 藤田真央ピアノリサイタル@よこすか芸術劇場

ピアノ独奏: 藤田真央 W.A.モーツアルト: J.-P.デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲 ニ長調 K.573 W.A.モーツアルト: ピアノ・ソナタ 第9番 二長調 K.311 F.リスト: バラード 第2番 ロ短調 S171 J.ブラームス: 主題と変奏 二短調 Op. 18b C.シューマン:…

音楽の友2月号 コンサートベストテンの感想

毎年恒例の音楽之友社の「コンサートベスト10 2022」が出ました。このランキングは、評論家投票のポイント制でTop25を選ぶのですが、各評論家のランキングとコメントも載ります。つまり無記名ではないので、評論家とオケとプロモーター間の色々なしがらみや…

1/14 N響定期A@神南

指揮者:トゥガン・ソヒエフ ピアノ独奏:ハオチェン・チャン ブラームス/ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品83 ベートーヴェン/交響曲 第4番 変ロ長調 作品60 久しぶりにソヒエフ+N響を聴いてきました。私はやはりソヒエフが好きです。アンサンブルが精密で…

12/26 都響スペシャル「第九」@サントリーホール

指揮者:エリアフ・インバルソプラノ:隠岐彩夏 メゾ・ソプラノ:加納悦子 テノール:村上公太 バリトン:妻屋秀和合唱:二期会合唱団ベートーヴェン 交響曲第9番ニ短調 op.125 合唱付 年末の第九は、過去3年間、ジョナサンノット+東響のコンビを、サント…

12/3 N響定期A@神南

指揮者 ファビオ・ルイージ藤村実穂子(メゾ・ソプラノ)ワーグナー ヴェーゼンドンク歌曲集ブルックナー 交響曲第2番 前半の藤村さんのヴェーゼンドンク目当てで行ってきました。オケ伴奏版は生で聴く機会はあまりありませんので、実は前々から楽しみでし…

11/30 藤田真央 協奏曲の夕べ@サントリーホール

オーケストラ:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団指揮者:ロリー・マクドナルドピアノ:藤田真央ウェーバー 歌劇「オイリアンテ」序曲ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 ハ単調 Op.18ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番 ニ単調 Op.30 「協奏曲の夕べ」とは…

11/25 SKO 30周年特別公演@キッセイ文化ホール

指揮者:アンドリス・ネルソンスG・マーラー 交響曲第9番 二長調 セイジ・オザワ 松本フェスティバル(OMF)の30周年の特別公演、サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)を聴きに、松本まで1泊2日の遠征をしてきました。 当たり前の感想ですが、SKOは異次元に上…

サロメと愛の嵐(注意:エログロあり)

日曜日にサロメを観て、久しぶりに、愛の嵐(現代:The night Porter)を観ました。 愛の嵐は、元ナチス親衛隊員とユダヤ娘のSMチックな異常性愛と破滅を描いた退廃かつエログロな映画ですが、これは50年以上前の映画にも関わらず、未だにあらゆる世界中のハ…

11/20 東響サロメ@サントリーホール

指揮者:ジョナサン・ノット R・シュトラウス 歌劇サロメ(演奏会形式) 演出監修 サー・トーマス・アレンアスミク・グリゴリアン(サロメ ソプラノ)ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー(ヘロディアス メゾソプラノ)ミカエル・ヴェイニウス(ヘロデ …

NHKの「クラシック音楽館」について

先週の日曜日夜に、NHK教育で、今年の8月のサイトウキネンオーケストラ(SKO)のオーケストラコンサートを放送していました。 レパートリーは、武満「セレモニア」、ドビュッシー「映像」、ストラビンスキー「ハルサイ」です。 SKOは、日本の有名どころ(特に…

10/22 東響川崎定期@ミューザ川崎

指揮者:ジョナサン・ノット シェーンベルク:5つの管弦楽曲 op.16 ウェーベルン:パッサカリア op.1 ブルックナー:交響曲 第2番 ハ単調 今月は、色々オケを聴きに行き過ぎて、聴いてるだけなのですがそれでも疲れています。それでも、今回の東響のノット+…

10/17 パリ管弦楽団@サントリーホール

指揮者:クラウス・マケラ ドビュッシー:交響詩 海 ラヴェル:ボレロ ストラヴィンスキー:春の祭典 6月のマケラ+都響のショスタコ「レニングラード」にノックアウトをくらって、チケット馬鹿みたいに高かったのですが、パリ管を聴いてきました。 色々思う…

10/16 東響名曲全集@ミューザ川崎

このブログを数年後に見返した時に、自分自身の整理のために、投稿の最初に、指揮者、ソリスト、レパートリを記載するフォーマットにします。 指揮者:ジョナサンノット ソリスト:安川みく(ソプラノ) ラヴェル:「鏡」から道化師の朝の歌(管弦楽版) ラ…

10/15 N響定期A@神南

御年95歳のブロムシュテットを聴きに、神南まで行ってきました。しかも、レパートリーがマーラー9番ということで、否が応でも「辞世の歌」感が漂い、広いNHKホールに空席がひとつもなく、しかも緊張感が途切れない、一種異様な雰囲気でした。(よい意味です…

10/08 都響プロムナード@サントリーホール

年に5回開催される都響のプロムナードコンサートの3回目に行ってきました。今回は、東欧にフォーカスしており、指揮者=ハンガリー人、ソリスト=チェコ人、レパートリーは、リスト、バルトーク、ドボルザークというオール東欧プログラム。 指揮者のゲルゲイ・…

10/5 プレガルディエン@凸版ホール

凸版ホールの22周年記念公演(恐らく、本来は20周年でやりたかったのだけど、COVID-19の影響で2年延期?)で、シューベルトのリート(歌曲)チクルスを開催しており、3日目のラスト公演に行ってきました。 レパートリーは、「冬の旅」。シューベルトのみならず…

9/23 都響プロムナード@サントリーホール

私は、都響のプロムナードコンサートの定期公演を通し券で押さえています。年5回公演、かつサントリーホール固定で、都響の割にはよい席が予約しやすいからです。席は、LB席(2階の天覧席に該当する)一択です。 クラオケには常識ですが、ミューザ川崎は、ど…

9/18 東響定期@ミューザ川崎

最近、週末オケ三昧で少々疲れていたのですが、先週日曜日、台風の悪天候の中、ミューザ川崎まで行ってきました。このレパートリーでミューザ川崎だったら、これは絶対に行かないと、とダイヤの乱れにもめげずに都内から遠征してきました。 まず、全体を通じ…

9/17 N響 定期C@神南

先週9/11のN響の感想で、「せっかくルイージの首席指揮者就任公演なのだから、R.シュトラウスとかやればいいのに」と書きましたが、 t2mercury.hatenablog.com 今月のN響定期の3プログラムは、すべて「ファビオ・ルイージ首席指揮者就任公演」ということでし…

9/11 ファビオ・ルイージ首席指揮者就任公演@NHKホール

2年ぶりに、神南のNHKホールに行ってきました。ファビオ・ルイージが、N響の首席指揮者に正式就任した記念公演で、ヴェルディのレクイエム(ヴェルレク)でした。 全体的に素晴らしい出来でしたが、色々思うこともあったので、思いつくまま書きます。 N響、…

藤田真央クンのブラームス1番@ツィナンダリ音楽祭

今年の4月に、藤田真央クンの渡欧前最後のリサイタル(with 都響)を聴きに行ってきました。レパートリーは、シューマンのコンチェルトでしが、この室内楽的なアプローチの曲を、ピアノのキーを叩きつけない美しいタッチで弾く彼は、とてもハマっていました…

ベルリンフィルのワルトビューネがオールロシアプログラムの意図は

先週日曜日の深夜のNHK BSプレミアムシアターを録画しておいて、先ほど視聴しました。 本来の目的は、今評判の沖澤のどかさんのベルリン修行のドキュメンタリーだったのですが(これはこれでおもしろかった。ペトレンコのアシスタントディレクターとかストレ…

8/20 東響定期@サントリーホール

ペトル・ポぺルカの日本の実質(プロオケ)デビューを聴いてきました。素晴らしい才能で、また聴きたい・観たいと思わせる指揮者でした。今後、メインストリームを歩いていく逸材だと思います。 東響は、ウルバンスキーといい、ポぺルカといい青田買いのセン…

藤田真央クンのルツェルン祝祭デビュー

藤田真央クンのルツェルン祝祭デビュー公演が以下のサイトで9/16まで視聴できます。 www.srf.ch 真央クンの最大の魅力である、一音一音の美しさと、内声の豊潤さ、大胆で感情あふれるアコーギグが堪能できる素晴らしいラフマニノフの2番でした。会場の興奮が…

マケラのパリ管とSKOのプログラムが結構被っている件

去年のネット配信のSKO(Saito Kinen Orchestra)が素晴らしかったので、今年は、30周年記念だし、コロナ明3年ぶりの開催なので、松本までオケ公演を聴きに行こうかなと予定していましたが、結局やめました。 理由は、10月にクラウス・マケラ君がパリ管弦楽団…

8/2 都響サマーミューザ@ミューザ川崎

連日、40℃近い酷暑ですが、川崎(遠い)まで、都響を聴きにいってきました。 演目は、プロコの「古典交響曲」、ビゼー「アルルの女」、ラフマ「交響的舞曲」でした。おもしろいのが、曲が進むにつれて、オケの編成が、12型→14型→16型と増幅していくのですが、…

6/26 都響プロムナード@サントリーホール

日本のクラオタ界隈で、盛り上がっているクラウスマケラを聴きに、クソ暑い中サントリーホールまで行ってきました。 都響でマケラが聴けるのは、多分今回が最後、次の来日は値段の高いパリ管弦楽団でしょ、という思惑から、チケットは早々にソールドアウト、…

6/14 都響定期A@上野文化会館

月曜日の夜公演に行ってきました。4月5月は、祝コロナ明けということで、どの在京オーケストラも、大規模編成の大曲ばかりやっており、それはそれで楽しいのですが、正直、食傷気味のところもあったので、古典、初期ロマン派あたりのストレスの少ない澄んだ…