東京交響楽団 定期@サントリーホール

肌寒い土曜日の夜でしたが、サントリーホールで、ベルクとブルックナーを聴いてきました。キャパはおおよそ8割程度埋まっていて、完全に通常期と同じ扱い。 

それで前半のベルクのバイオリン協奏曲は、ソリストの神尾さんの堂々たる風格で、第二楽章、苦しみから浄化されていく様が見事に表現されていて、出色の出来でした。この人は凄いなあ。  

後半のブルックナー4番「ロマンティック」は、まあ熱演だったんですが、私の席(前から5列め)では、少々金管ティンパニーがうるさく感じました。それと管楽器、特にホルンのアンサンブルがちょっと不安定だったかな。ただ、この曲、主役はビオラで、そのビオラが豊潤な音色を響かせていて、そこはブラボーでした。ノット氏も良く分かっているので、最後のカーテンコールで、ビオラ隊をわざわざ立たせてましたが納得です。 

ただ、ブルックナーをやると一緒に着いてくるブルックナー爺さん達が、相変わらず不愉快でした。今回、私の席の左右にブルックナー爺さんが配置されてしまいました。片側は、爺さん2人連れで、オープニングまでの間、ずっと大声で喋る喋る。緊急事態宣言は今は出てませんが、そんなに飛沫飛ばしたいんだったら外出てくれよ、という感じ。しかも話の内容が、今年どれだけブルックナーの演奏会行ったかの自慢話。。。 

もう片方の爺さんはもっと強烈で、ベルクは開始5分で撃沈。大きく船を漕ぐので気になって仕方がない。後半のブルックナーは、熱狂しているのか、私、曲を良く知っていますアピールなのかよく分かりませんが、指揮者と一緒に、身体と頭を揺らしまくり。コーダでは一緒に指揮まで振ってました。もう目に入るだけで不愉快。しかもカーテンコールでは隠れながら写真撮ってたし。マナー最悪。  

ブルックナーブルックナー爺さんは付き物とは言え、ちょっと今後は日本ではコンサートは避けようかなぁと思った夜でした。